──完結編となる『ふぃな〜れ♪』が制作されると聞いたときの感想をお願いします
羽多野:純粋に嬉しいですね。『乃木坂春香の秘密』は自分の中ですごくステップアップさせてもらった作品なので、1期目から4年経ちましたが、また裕人君に再会できて嬉しく思っています。
能登:今回で3期目ということで、すごく長く演じさせてもらえて、私も(制作開始の)話を聞いたときすごく嬉しかったです。それと今回の収録で、(『乃木坂』のみんなと久しぶりに会えて)とても懐かしかったんです。それも嬉しくて……「ああ、すてきな現場だなぁ!」って(笑)。そう思えたこともあって、改めて『乃木坂』をやれて良かったなってすごく感じました。
後藤:最近は、4年もの長い期間をやらせていただける作品って本当に少ないと思うんですね。私自身も『乃木坂春香の秘密』ってものすごく思い入れ深い作品ですから、まさかもう一度美夏を演じることができるとは思っても見なかったので、嬉しいの一語ですね。
植田:みんなとまた和気藹々とできるんだなと思って、すごく嬉しかったですね。……みなさんがもう、すべてすばらしくコメントされたので、簡潔に(笑)。
清水:正直、『ぴゅあれっつぁ♪』で終わりだと思っていたので(苦笑)──そのときに、スタッフの方々も「これでアニメは終わり」みたいなニュアンスだったんですね。ですから、新シリーズを待っていて下さるファンの方がたくさんいたから、『ふぃな〜れ♪』ができたのかな? と思っています。それだけに、嬉しかったです。
佐藤:いや〜、(1期から)4年も経っているなんてビックリですね。4年も歳を重ねていたなんて、ショーゲキです(笑)。が! 『ふぃな〜れ♪』ということは、原作を読んでいる方ならお判りかと思うんですが、椎菜的は「ああ、来たな」と……。そう思いました。とうとう、あの時が来たんだな! って(笑)。
──久しぶりに、アフレコをされてみての感想をお願いします
羽多野:しばらく裕人を演じていなかったので、キャラの感じをちゃんと取り戻せるかどうか、実は心配だったんですね。なので、家で独りで練習をしているときは、「あれ? こういう感じで良かったんだっけ?」と、迷いながら台本を読んでいたんですが、いざ現場でマイクの前に立って、みなさんと一緒にやると、不思議と感覚が戻って来るというか。そういう不思議な現場というか……。確か1期の1話のアフレコのときから、「もうずっとやってきてるんじゃないか?」みたいな雰囲気を感じる、明るく楽しい現場だったので、そういう記憶とともに感覚が戻ってきたのが、演じる側としてもすごく嬉しくて。そういう気持ちを持って、楽しく演じさせてらいました。
能登:やっぱり、積み重ねてきたことがたくさんあったんだな、ということが、久しぶりに集まって、みなさんと一緒に演じてみてすごく思いました。
後藤:久しぶりにみんなにあってアフレコしたんですけど、もう完全にファミリーで、すぐさま“元の空気”に戻ったので、さすが「乃木坂一派」はチームワークが良いな! って思いながらやっておりました。ですから私もキャラクターに戻れる(美夏の感じを思い出す)のが早かったです。連続でやって来たわけでもないのに、こういう空気になれるのは楽しいなって思いました。でも、本当にあしかけ4年もやっているので、久しぶりに集まると月日の流れも感じたりもして。そんなことも感じられる、良い現場です!
植田:台本いただいて、練習用のビデオをみて、そして現場に来て……「ああ(良い意味で)ゆる〜い感じ♪」って。現場で変に気を張らずにナチュラルにいられるっていうのは、やっぱり築き上げてきたものがあるからこそというか。確かに身を引き締めるような緊張感がある現場も良いんですが、こんなに自然体でいられる現場も少ないと思うんです。そこは相変わらずで、素晴らしいなぁと感じました。
清水:本当に『乃木坂』の現場は気心の知れた仲間たちとの楽しい空間ですね。だからみんな、キャラクターにパッと入ることができるので、収録もサッと終わるんです。「ああ、4年の歳月はすごいな」って思いますね。
佐藤:なんかみんな本当に変わらないんですよね。台本を一人で読んでいても、(各キャラの)セリフがみんなの声で脳内で再生されるくらいなんです。4年とは言いつつも、1クールが2シリーズ分なので実は収録している時間自体はすごく短かったと思うんですが、それ以上のものが培われていて、そうした繋がりを強く感じます。そして誰一人変わらず、『乃木坂春香の秘密』という作品自体の色合いもずっと変わらず──ずっと言っていることも、変わることなくといいますか──「もう、裕人ったら!」みたいなね(笑)。そこも変わらず。そういう、なんだか「帰ってきたんだなぁ」っていう感じの収録でしたね。
──キャストのみなさんから見ての、『ふぃな〜れ♪』の見どころをお聞かせください
佐藤:そうですね……、(意味深長な意味合いで)「椎菜がんばります!」ですね。それから、今回のOP・ED主題歌もN’sが唄わせていただいてます。
清水:葉月というか、メイド隊的には、1期の一番最初から何も変わっていないですね。春香様をただただお守りして、幸せを願っているという感じなので、みんなガンバレ! と(笑)。
植田:1巻目の特典に付くドラマCDで、那波としては……というか『乃木坂春香の秘密』的にものすごくシリアスな芝居をしました。ここに来て初めて。そこで、これまでと違う那波がみられるかも? って感じです。
後藤:1巻目は、春香たちは修学旅行で北海道に行くわけなんですが、有名な観光スポットばっかりに行っているので、北海道旅行に行かれたら、春香たちと同じコースを辿るなんてことができちゃうかも知れませんね〜。
能登:春香的にはちょっとした危機があります。そこが見どころでしょうか。
羽多野:裕人はTVシリーズのときから、非常に幸せな春香との関係に浸かりすぎてしまっていたと言うんでしょうか。人を好きになるとはどういうことか? それに伴う痛みとは、どんなものなのか? そこを深く考えさせられる『ふぃな〜れ♪』なので、今までとのそうした違いを感じつつも、でも空気感はいつもの『乃木坂春香』ですので、そこは安心していただけると思います。
──最後にファンの方へメッセージをお願いします
羽多野:ご無沙汰しておりました『乃木坂春香の秘密』。ついに完結編と言うことで、長く長く待っていて下さったファンの方へ、TVシリーズのあの空気感をお届けできるように頑張っています。ぜひゆっくりと、『乃木坂春香の秘密』の独特のふんわりした空気感にまた浸っていただければと思います。
能登:全4巻のシリーズなのですが、アニメでも終わりが描けるというのはすごく良いことだと思いますので、みなさん楽しんでご覧になっていただけたら嬉しいです。
後藤:今までのシリーズを見て下さっていた方には、このOVAはもう見どころしかない! っていうような、いろんな展開が盛り込まれています。これまで応援して下さったみなさまのための作品になっていると思いますので、ぜひ春香たちの行く末を見守ってあげて下さい。
植田:笑いもあり涙もあり、そしてお色気も倍増でありという、とても盛りだくさんの内容になっておりますので、ぜひ買ってみていただけると嬉しいです!
清水:お待たせしました! ということで、今まで待っていてくださったかたはもちろんですが、ここから知って下さるという方にも楽しめると思います。発売までもうしばらくお待ち下さい。
佐藤:「可哀そうだ」とさんざん言われ続けてきた椎菜ですけれども、ここからが本領発揮です! お見逃し無く! |